持田製薬株式会社(もちだせいやく、英語: MOCHIDA PHARMACEUTICAL CO.,LTD.)は、東京都新宿区に本社を置き、主に医療用医薬品を開発・製造・販売する東証プライム市場上場企業である。
事業領域
医薬品事業
循環器、救急、産婦人科、皮膚科の4領域を中心とした医療用医薬品の販売を行っている。
- アテディオ - シルニジピンとバルサルタンの合剤。高血圧治療薬。
- トラムセット - アセトアミノフェンとトラマドールの合剤。鎮痛薬。ヤンセンファーマとのコ・プロモーション。
- レクサプロ - 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、第3世代抗うつ薬
- エパデール - イコサペント酸エチル Ethyl eicosapentaenoic acid (エイコサペンタエン酸とも)、高脂血症治療剤・閉塞性動脈硬化症治療薬。
- アテレック - 持続性Caチャネル阻害薬、高血圧治療薬
- ミラクリッド - 膵炎・ショック治療剤
- アラセナ-A - 抗ヘルペスウイルス剤
- スプレキュア - GnRH誘導体製剤
- グランダキシン - 自律神経調整剤
- トロンビン - 止血剤(凝固因子)
- ロコルナール - 循環機能改善剤
- ノボ・ヘパリン - 血液凝固阻止剤
- IFNβモチダ - 天然型インターフェロン製剤
- ディナゲスト - プロゲステロン製剤子宮内膜症治療剤
- フロリード - 真菌治療剤
医療機器事業
- 2002年12月に分社化し、持田シーメンスメディカルシステムに移管している。
ヘルスケア事業
2004年4月1日に、持田ヘルスケアに移管した。皮膚科学に基づいて、敏感肌にやさしいスキンケア製品(化粧品、石鹸など)を開発している。
コラージュや、薬用シャンプー「フルフル」のブランドがよく知られている。
沿革
- 1913年2月 - 創業者持田良吉、持田商会薬局開業
- 1918年2月 - 持田製薬所創設
- 1945年4月28日 - 持田製薬株式会社設立
- 1963年5月 - 東京証券取引所第二部に上場
- 1975年11月 - 東京証券取引所第一部に指定替え
- 1983年10月 - 財団法人持田記念医学薬学振興財団設立
事業所
- 本社(東京都新宿区)
- 支店:札幌、仙台、東京、東京第二、首都圏(横浜)、名古屋、京都、大阪、広島、福岡
- 営業拠点:旭川、函館、青森、秋田、盛岡、郡山、新潟、高崎、宇都宮、水戸、土浦、千葉、松戸、埼玉、川越、多摩、厚木、静岡、浜松、松本、甲府、北陸、大阪北、堺、神戸、高松、松山、高知、徳島、岡山、米子、山口、北九州、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄
- 藤枝事業所・製剤研究所(静岡県藤枝市)
- 創薬研究所・開発研究所(静岡県御殿場市)
- 配送センター:東京(埼玉県八潮市)、大阪(大阪府茨木市)
関連会社
- 持田ヘルスケア株式会社 - ヘルスケア事業
- 持田製薬工場株式会社 - 医薬品の受託製造
- 持田製薬販売株式会社 - 後発医薬品の開発・販売
- 株式会社テクノネット
- 公益財団法人持田記念医学薬学振興財団 - 主に医薬、薬学の研究に対して助成を行う。
提供番組
- にじいろジーン(関西テレビ、2019年10月 - )
脚注
関連項目
- 製薬会社
- 持田記念学術賞
外部リンク
- 持田製薬株式会社
- 持田製薬提供の短編映画 - 以下は何れもヨネ・プロダクション制作。『科学映像館』より
- 『酵素療法への招待―炎症と酵素療法―』 - 起炎物質による生体内変化とそれに対する、タンパク質分解酵素の一つに数えられるブロメラインの効能などを提示。企画者は日本酵素同好会。
- 『嫌気性菌をめぐる複数菌感染』(1982年) - 好気性菌と嫌気性菌による複数感染に対し、双方に感受性のある抗生物質を使用する必要性があることを、動物実験と臨床例を通じて顕わにした短編映画。企画者は三共(現・第一三共)。




