LAMP法(らんぷほう、Loop-Mediated Isothermal Amplificationの略)とは、標的遺伝子の配列から6つの領域を選んで組み合わせた4種類のプライマーを用いて、鎖置換反応を利用して増幅させる方法である。

プライマーの設計によって、最初の増幅産物のプライマー結合部位にループ構造を生じるようにする。ループ部分は一本鎖なので、次のプライマーが結合できる。鎖置換活性の高い特殊なDNA合成酵素は、進行方向にある二本鎖DNAを解離しながら、自らの伸長反応を進めていく。最終的には、もとの標的配列の約整数倍の長さの増幅産物が1時間ほどの65℃の反応で蓄積する。したがって反応産物を電気泳動するとラダー状である。

PCR法と比較して、1本鎖から2本鎖への変性反応が必要なく、60〜65℃の定温で反応が進行するという特徴があり、サーマルサイクラーのような機器を必要としない。また、増幅速度が速く、特異性も高い(標的以外のものが増えにくい)ことから、反応液の白濁を見るだけでテンプレート(標的)が増えたかどうかを確認できる。 栄研化学が商標権を有している。

応用

体外診断用医薬品

下記の製品群が感染症の検査としてLoopampシリーズとして栄研化学により商品化されている。

  • 結核菌群検出試薬キット
  • 百日咳菌検出試薬キットD
  • マイコプラズマP検出試薬キット
  • レジオネラ検出試薬キットC
  • H1 pdm 2009インフルエンザウイルス検出試薬キット
  • A型インフルエンザウイルス検出試薬キット
  • H5亜型インフルエンザウイルス検出試薬キット
  • SARSコロナウイルス検出試薬キット
  • 新型コロナウイルス2019(SARS-CoV-2)検出試薬キット

環境衛生検査

  • レジオネラ検出試薬キットE (在郷軍人病)
  • クリプトスポリジウム検出試薬キット
  • ジアルジア検出試薬キット

脚注

参考文献

  • 高野弘、酒井栄一、佐々木泰治:【医学検査のあゆみ-23】「LAMP(Loop-mediated isothermal amplification)法の原理と応用」 (PDF) モダンメディア、60巻 7号 2014年、pp.211-231

関連項目

  • PCR法

外部リンク

  • 栄研化学 LAMP法HP
  • LAMP法プライマー設計支援ソフトウェアPrimerExplorer
  • テラメックス リアルタイム濁度測定装置

Lamp with version with the arrangement of a new flat, Lampe mit Fassung

LAMP Extracting Text from Gradients with Language Model Priors SRI Lab

Lampe und Leuchte was ist der Unterschied? myHOMEBOOK

LAMP法 Loopmediated isothermal amplification JapaneseClass.jp

LAMP法による遺伝子診断