善性寺(ぜんしょうじ)は、東京都荒川区にある日蓮宗の寺院。
概要
1487年(長享元年)、日嘉によって開山された。
1682年(天和2年)、甲府藩藩主・徳川綱重の側室お保良の方の老女日安尼(俗名:お虎)が廃寺状態だった当寺を中興した。
お保良の方は、綱重との間に男子を設けた。この男子が第6代将軍となる徳川家宣である。
その後、お保良の方が没した際の遺言により当寺に葬られ、また家宣の弟の松平清武が当寺に隠棲し、家宣が度々訪れていたことから「将軍家ゆかりの寺」となった。
山門前の石畳状の構造物(上記画像参照)は、旧音無川に架かっていた「将軍橋」という橋の遺構である。
墓所
- 石橋湛山(政治家・第55代内閣総理大臣)
- 双葉山定次(大相撲力士・横綱)
なお、お保良の方は家宣が将軍になったことで「将軍生母」となり、寛永寺に改葬された。
交通アクセス
- 日暮里駅より徒歩5分。
脚注
参考文献
- 高田隆成、荒川史談会 著『荒川区史跡散歩 (東京史跡ガイド18)』学生社、1992年
- 「谷中本村 善性寺」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ15豊島郡ノ7、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/77。
- “善性寺(ぜんしょうじ)”. 荒川区公式サイト (2020年6月23日). 2020年10月23日閲覧。
関連項目
- 徳川家宣
外部リンク
- 関妙山善性寺


